身体のだるさは外食が原因かも?身体をリセットする食生活の心得

疲れている女性

「最近体がだるい」「疲れが取れない」と感じていませんか? もしかしたら、その原因は外食や加工食品にあるかもしれません。東洋医学では、身体のだるさは内臓が疲労し、うまくデトックスできていない状態だと考えています。

本記事では外食が体に与える影響と、疲れた身体をリセットするための東洋医学的なアプローチについて解説します。

外食が身体のだるさを引き起こすメカニズム

食品添加物

外食や市販の加工食品には、化学調味料や食品添加物が含まれていることが少なくありません。またコストを抑えるために、農薬が多く使われた外国産の野菜が使われることもあります。

これらの物質は、身体にとって異物です。異物が体内に入ると肝臓で解毒し、腎臓で体外に排出しようと、フル稼働で働きます。この内臓の過剰な働きが、体のだるさや疲労感につながってしまうのです。

さらに、早食いは胃腸に大きな負担をかけ、消化吸収能力を低下させます。その結果、身体に必要な栄養素がうまく取り込めず、だるさや不調を招くことになります。

疲れた身体をリセットする東洋医学的アプローチ

説明

内臓の疲労を回復させ、身体をリセットするには、以下の方法が効果的です。

  • 朝食を抜く
  • よく噛んで食べる
  • 温かい飲み物を飲む
  • 週末断食をする

ひとつずつみていきましょう。

朝食を抜く

食事

東洋医学では、朝は解毒・排泄の時間と考えます。寝ている間に溜まった毒素を、便や尿、汗などとして体外に出す大切な時間です。そのため朝から食事をすると、身体が消化吸収モードに切り替わり、本来の排泄活動が阻害されてしまいます。朝食を抜いて水分補給のみにすることで、内臓を休ませてデトックスに集中できます。

よく噛んで食べる

食べる

どのような食べ物でも、よく噛むことで唾液の分泌が促され、消化酵素の働きが活発になります。これにより、胃腸への負担が減り、身体のだるさも軽減されるでしょう。

温かい飲み物を飲む

温かい飲み物

冷たい飲み物は内臓を冷やし、機能を低下させます。夏場にはつい冷たい飲み物を選びがちですが、温かい飲み物や常温の飲み物を飲むことで内臓を活発に働かせ、デトックスを促すことができます。ちなみに、冷蔵庫の普及からはまだ100年ほどしか経っていません。つまり、人間の身体はまだ冷たい飲み物を大量に摂取することに適応できていないのです。

週末断食をする

ファスティング

断食というと極端に感じられるかもしれませんが、週末に1〜2日断食を行うことで内臓をしっかり休ませ、体内の異物や毒素を徹底的に排泄することができます。断食後は身体が軽くなり、味覚が敏感になるのも実感できるでしょう。

かしこい消費者になる

買い物をする女性

身体がだるい、疲れやすいといった不調を根本から改善するには、日々の食生活を見直すことが不可欠です。

まずはスーパーで食品を買う際、20%増量やカルシウムアップといったパッケージの謳い文句だけでなく、必ず裏面の原材料表示をチェックする習慣を身につけましょう。また、原材料名に酸化防止剤、乳化剤といった自宅の台所で見慣れない言葉にも注意してください。それらが書かれていたら、食品添加物である可能性が高いです。

日本は、食品添加物の認可数が世界でもっとも多い国のひとつと言われています。私たちが裏面の表示を気にしないと、食品メーカーも添加物を減らす努力をしません。消費者がかしこくなることで、メーカーはより安全な食品を作るようになるでしょう。

身体は食べ物から作られる

健康な夫婦

私たちの身体は、100%食べたものでできています。添加物が多い食品や外食を続けると、当然身体が悲鳴をあげ、SOSとしてあらゆる不調が出てくるのは当然のことでしょう。

毎日何を食べるか、どのような物を買うかを意識することが、身体のだるさや不調から抜け出すための第一歩です。最近調子が悪いと感じている方は、ぜひ日々の食生活を振り返ってみてください。

石丸昌志