東洋医学による美容鍼でアンチエイジング

東洋はり灸整骨院の石丸です。

今回は「美容鍼(びようしん・びようばり)」についてお話いたします。

東洋はり灸整骨院にも、病気の施術だけでなく、美容の相談でいらっしゃる方が増えています。

最近メディアでも美容鍼は

  • 「小顔効果」
  • 「美肌効果」

などと騒がれています。顔に何本もの鍼を打たれている女性の顔が掲載されていて、「痛そうだけど効きそう」なイメージがありますね。

しかしあの手の美容鍼は、東洋医学一筋の当店から見ると、少々疑問を感じます。

そこで今回は、本来の東洋医学が考える「美容」「アンチエイジング」と「美容鍼」について、詳しくご説明します。

外側の美は内側から作られる

東洋医学では、「精神と肉体は切り離せない一体のもの」と考えています。また、肉体も各パーツに分けることはなく、すべてが関連していると考えます。

  1. 腎(腎臓、膀胱、骨髄など)
  2. 肝(肝臓、胆のう、筋肉など)
  3. 心(心臓、小腸など)
  4. 脾(脾臓、胃腸など)
  5. 肺(肺、大腸など)

というような流れで捉えているのです。

また、

  • 肝と脾
  • 脾と腎
  • 腎と心
  • 心と肺
  • 肺と肝

はお互いに制約・抑制関係にあると考えます。

これを五臓の相生・相克(そうせい・そうこく)関係といい、これによって人体の生理的バランスが維持されると考えられています。ですので、西洋医学のように各パーツに分けるという発想が東洋医学にはありません。

また、症状のある所と原因の部位が離れた所に存在することもあります。これはアンチエイジングも同じです。

肌の状態も皮膚そのものではなく、体全体が健康な状態になり、はじめてツヤや肌理(キメ)、弾力などが得られるのです。

これは、便秘の時に吹き出物ができたり、肌が荒れることを経験している女性なら、何となくでもおわかりになると思います。

本当のアンチエイジングは、顔だけでなく全身が生き生きしてこそ成し得ることなのです。

表面のケアは意味がない?

アンチエイジングの化粧品が売れていますが、本当にこれらの商品でお肌が若返るのでしょうか。

アンチエイジングで有名な基礎化粧品をよく見ると、薬事法による商品区分は「化粧品」か「医薬部外品」です。化粧品は「人体に対する作用が緩和なもの」ですから、むしろ若返りといった劇的な効果がないものを指すはずです。

「医薬部外品」はそれよりは効果が期待できますが、予防を主体にしています。ですから、現状維持はできても、若返ることまでは期待できないのではないでしょうか。

東洋医学では、西洋医学(病院)のように表面的なスキンケア、いわゆる、

  • 保湿
  • コラーゲン
  • セラミド
  • ビタミンC
  • アスタキサンチンの塗布

といったアプローチはしません。その理由は、皮膚の構造を考えれば分かります。

皮膚の構造

皮膚は外側から順に表皮(角質層)、真皮、皮下組織があり、その下は筋肉や内臓という組織でできています。

このうちの真皮に毛細血管が密集していますが、皮膚は血液から栄養をもらい、新陳代謝を繰り返します。

ですので、内臓が健康であれば血液にもたっぷり栄養が含まれ、その栄養で肌の細胞は体の内側からどんどん生まれるのです。

東洋医学は「森をみて木を治す」

日焼けすると、皮がボロボロと剥けてきます。剥けた皮というのは、既に死んだ状態の皮膚です。死んだ皮膚にどれほど化粧水を塗ろうが、鍼を打とうが、全く意味はありません。

皮膚の内側に働きかけ、新陳代謝を促すことが本当のアンチエイジングです。ですから、美容鍼も顔だけに打ったのでは効果は持続しません。

確かに血行は良くなりますが、それによって細胞の新陳代謝が良くなり、悪いものを外に押し出そうとします。その結果、顔はむしろ荒れたり吹き出物が出るようになってしまうこともあるのです。

東洋医学では、美容においても「森(全身)をみて木(部分)を治す」方法を取ります。体全体を調べ、問題のある個所をすべて確認した上で、美容にも取り組むのです。

美容鍼によるアンチエイジング法

東洋はり灸整骨院では、アンチエイジングのために来店した方にこのような施術を行います。

まず、その方が不調を感じていることをすべてカウンセリング時にお聞きします。

  • 「胃腸の調子は良いですか?」
  • 「便秘気味ではありませんか?」
  • 「手足の冷えはありますか?」
  • 「腰痛はありませんか?」

というように、他の症状がないか確認します。

他の症状を知ることで、その人の最も良いアンチエイジング方法を見つけることができるのです。

美容鍼は、エステ系の鍼灸院では顔のツボをメインに施術します。顔に8割、顔以外は2割程度だと聞きますが、それではせっかくの東洋医学の原理を生かせていません。

東洋はり灸整骨院では、まず体全体の不調を治すために顔以外に鍼を打ち、顔は最小限にとどめます。全身の気血がよく巡るようになれば皮膚に栄養がしっかり届きますから、顔への鍼はそれほど必要ではないのです。

全身の調和が取れれば自然と美しくなる

アンチエイジングというと顔のことだけ考える方が多いのですが、美容整形やアンチエイジング化粧品で顔が若返ったとしても、手や腕がシワシワではおかしいですよね。

東洋医学では全身をみて鍼灸施術を行いますから、顔以外の部分には効果が出ないなどということはありません。

全身の不調をなくし、健康な体を作ることによって内側から皮膚の新陳代謝が促されるので、全身の肌がイキイキと若返ってくるのです。

生命力のある食べ物をとろう

いくら内臓を強くしようとしても、そのための材料がなければはじまりません。

添加物たっぷりの加工食材ではなく、有機農法や自然の力で作られた

  • 野菜
  • 醤油
  • 味噌

などを毎日摂ることで、鍼灸がより早く効果が出るようになるのです。

肌は、体の内部の状態を映す鏡です。そして、東洋医学では、「皮膚は体のごみ捨て場」と考えています。

良質なものを食べていれば自然と内臓が健康になり、さらに鍼灸で内臓が強化されると老廃物を溜め込むこともなくなり、皮膚に「ごみ」が出ることはなくなります。

逆に、内臓が不健康であれば、肌の疾患や老いとして現れるのです。

目に見える肌を気にしてしまう気持ちを分かりますが、体の中からキレイにしていけるよう、日ごろの食生活から変えていきましょう。

美容鍼に関する解説動画

おわりに

いかがでしたか?

東洋医学におけるアンチエイジングの考え方をご理解いただけたでしょうか。

美容鍼専門のエステなどでは、即効性を強調しているものが多いように感じます。しかし、それでは西洋医学と全く変わりません。全身を整えず顔だけに鍼を打つと、即効性はあってもすぐに元通りになってしまいます。

東洋はり灸整骨院で行っているアンチエイジングの美容鍼は、全身をみて根本から整えていきますので、即効性はなくても効果は長続きするでしょう。

全身を細胞から若返らせたいとお考えでしたら、ぜひ東洋医学専門の当店へお越しください。