身近な食べ物で一番体に悪いのは?

白砂糖

東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。

食事は人が生きるために欠かせないもので、人間の身体は食べた物で構成されています。そのため、何を食べるかによって健康状態は左右されるといっても過言ではありません。

そこで今回は、東洋医学の視点から摂取を控えるべき食べ物について、詳しく解説していきます。

添加物よりもNGな食品は白砂糖!

白砂糖

身体に悪い食べ物といえば、添加物の多い食品が挙げられます。しかし、東洋医学的に言わせてもらえば、一番身体に悪く中毒性が高いのは『白砂糖』です。白砂糖はお菓子類や菓子パン、清涼飲料水など、ありとあらゆる食品に含まれているため、気にせず飲食していると摂取過多になります。

また、厚生労働省の発表によると、現在の日本の食品添加物数は829品目です。ちなみに、欧米の添加物の数は日本の約2倍の1,600品目あります。添加物はこれほどの種類がありますが、それでも白砂糖の方が日常的に摂る機会は多いのです

東洋医学では白砂糖の摂りすぎで血液が汚れる

血液

東洋医学には、対立する存在同士のバランスを保つ『陰と陽』という理論があります。その中にある『極陰(ごくいん)』のものは、見るからに身体に悪いものを意味します。東洋医学的に言うと、陰が極まった状態です。

極陰は身体が冷えて血流も悪くなるため、血液が汚れて身体もダルくなります。甘みを摂る場合は白砂糖ではなく、

  • きび糖
  • てんさい糖
  • メープルシュガー
  • 黒砂糖

などの精製されていないものを選ぶようにしましょう。

甘くておいしい白砂糖は中毒性バツグン!

中毒性

東洋医学に、『万病一元、血液の汚れから生ず』という言葉があります。これは、血液の汚れはすべての病気の元となるという意味ですが、血液を汚す要因のひとつが白砂糖なのです。

ここで2013年に出版された、小児科医の真弓定夫先生の著書『白砂糖は魔薬!?』をご紹介しましょう。

この本には、食品に含まれている白砂糖の量が記されています。例えばジュースは白砂糖が25個、アンパンや市販のチョコレート、チューインガムは10枚で角砂糖6個分です。

歴史を振り返っても、戦時中など白砂糖がほとんどない時期は、生活習慣病の死亡率が一番少なくなっています。白砂糖の摂取量が上がるにつれ、生活習慣病も並行して上がっているのです

2019年には、砂糖を取り過ぎると肝臓の脂質代謝のリズムが乱れて中性脂肪を蓄積しやすくなることを、名古屋大学が明らかにしています。合わせて、白砂糖の代わりに使用される人工甘味料も、身体に悪いためわたしは口に入れません。

白砂糖にまつわるネットのウソ

唇

白砂糖は漂白して作られているというウワサが、ネット上に広まっています。しかし、これは真っ赤なウソです。では、白砂糖はどうやって作られているのか、正しい製法を見ていきましょう。

まず原料となるサトウキビなどを圧縮して、糖の汁をしぼります。次に石灰乳を使い、ろ過した糖の汁を煮詰めて濃縮します。これはタンパク質などの不純物を取り除くため必要な手順です。

さらに茶色い濃縮した汁は真空結晶缶に入れられ、加熱して結晶を作るプロセスをくり返すと汁が白くなります。合わせて、ミネラルも不純物として取り除かれます。これが、白砂糖が作られるまでの全行程です。

砂糖は白いため、ネットでは漂白のような化学処理がされているのではないかとウワサされました。しかし、砂糖の結晶は無色透明で、光が乱反射して白く見えるだけなのです。

糖の影響で肝臓が悪くなると情緒不安定になる?

情緒不安定

昔の西洋医学では、高血圧は白砂糖の摂りすぎが原因と言われていました。しかし現在は、白砂糖だけでなく主食に含まれるデンプンなども「糖」に含まれています。

この糖類は、摂りすぎると代謝のために肝臓に負担がかかります。肝臓に負担がかかると、健康面でさまざまな不調が現れるため要注意です。

東洋医学では肝臓が悪くなると、精神的に不安定になって怒りやすくなると考えられています。こういった方は、アレルギー体質や呼吸器系が弱い、鼻が悪い、頭痛持ち、女性の場合は生理痛や生理不順、ニキビが多いのが特徴です。

ただし、白砂糖を摂るだけでイライラしたり暴力的になったりすることはありません。遺伝や肥満、運動不足、高脂肪食、ストレスなどの複数の原因が合わさることで、このような症状が現れるのです。

白砂糖の代わりは北海道産で安心なてんさい糖で決まり

てんさい糖

では、白砂糖の代わりに何を使えばいいのでしょうか?

東洋医学の考えでは、精製されている三温糖もオススメできません。代用するならきび糖やてんさい糖、メープルシュガー、黒砂糖が望ましいです。

メープルシュガーは高価なので、現役鍼灸師であるわたしは北海道産のてんさい糖を推奨します。てんさい糖は、サトウキビを原料としたきび砂糖より効果が期待できるでしょう。

甘いものには魅力があって、ついつい口に運んでしまう危険性があります。普段の食事からの摂りすぎに注意し、最低限にとどめておきましょう。どうしても食べたいときは、手作りお菓子や自然食品を購入することをオススメします。

高血糖でお困りの方は、東洋はり灸整骨院へ

白砂糖をはじめとする糖分の摂りすぎは、身体に悪影響を及ぼすため注意が必要です。

当店では、高血糖による不調の施術と合わせて、食事に関するアドバイスもお伝えしています。高血糖でお困りの方は、東洋医学一筋の東洋はり灸整骨院にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

石丸昌志