
「匂いがしない」「味がわからない」といった嗅覚障害の症状は、日常生活の質を大きく低下させます。しかし、残念ながら耳鼻咽喉科に行っても「原因不明」と診断されるケースが多く、改善できないこともしばしばあるでしょう。なぜ、鼻をみるだけでは嗅覚障害がよくならないのでしょうか。
本記事では、東洋医学の視点を用いた嗅覚障害の根本原因と効果的なアプローチについてお伝えします。
臭覚障害について【動画解説】
※施術効果には個人差があります
耳鼻咽喉科では鼻しかみない
耳鼻咽喉科では、その名の通り耳・鼻・喉といった局所の異常に焦点を当てて診察を行います。嗅覚障害の場合鼻腔や副鼻腔の状態を詳しく調べますが、多くの場合他の部位に目を向けることはありません。
しかし、嗅覚障害で当店に来られる方の多くは、鼻の症状だけでなく身体全体にさまざまな不調を抱えているケースがほとんどです。耳鼻咽喉科のように特定の部位だけを見ても、原因の特定や根本的なアプローチは難しいでしょう。
嗅覚障害の根本原因は肺・呼吸器の弱さ
東洋医学では、嗅覚障害の根本原因を肺・呼吸器系の弱さととらえています。
西洋医学では肺は臓器のひとつにしかすぎませんが、東洋医学では呼吸器系全般や皮膚のバリア機能、さらには精神面にも深く関わっていると考えられています。つまり、肺や呼吸器系が弱いと、鼻にさまざまな不調が現れやすくなるのです。
実際、肺や呼吸器が弱い人には、嗅覚障害以外にも以下のような症状が見られることがよくあります。
- 鼻炎・花粉症・鼻詰まり・鼻水
- 喘息・咳が出やすい・咳が長引く・喉が痛くなりやすい
- 日常的に手足に汗をかきやすい・乾燥肌・男性の場合は胸毛が濃い
- 風邪をひきやすい・季節の変わり目などに体調を崩しやすい
- 腕のだるさ・痛み・しびれ
- 眠りが浅い
- 手足の冷え
- 生理不順
これらの症状は一見バラバラに見えますが、東洋医学ではすべて肺・呼吸器系の弱さという共通の原因から生じていると考えられているのです。
肺や呼吸器の弱さは身体の健康をコントロールする自律神経の乱れにもつながるため、当店では上記のような症状が見られたら、呼吸器系のツボにアプローチを行います。
西洋医学と東洋医学
西洋医学は、身体の部位をバラバラにわけて専門科でみるため、木をみて森をみないアプローチになりがちです。例えば、嗅覚障害は耳鼻咽喉科、喘息は呼吸器科、腕の痛みは整形外科、不眠症は心療内科と細かく分けることでそれぞれの症状に対する対症療法は可能です。
しかしこのような身体との向き合い方だと、全体のバランスの崩れを見落としてしまう可能性があります。
一方東洋医学は、森をみて木をなおすアプローチを行います。嗅覚障害という「木」だけをみるのではなく、その人が抱えるすべての症状を「森」として捉えていきます。そして、病気の大元である肺・呼吸器系の弱さにアプローチをすることで、根本からの改善ができるのです。
鼻に症状が出ているからといって、鼻だけが悪いわけではありません。ひとり一人が持つ体質こそ、嗅覚障害になりやすい状態なのです。大きな視点でアプローチを行うことで、病院では原因不明として片づけられてしまう嗅覚障害も改善が期待できるでしょう。
身体全体と向き合って嗅覚障害を改善しよう
もしあなたが嗅覚障害で長く悩んでいて耳鼻咽喉科のアプローチでも改善が見られなかった場合は、ぜひ東洋医学専門の鍼灸院に相談してみてください。
東洋医学のアプローチにより、身体全体の不調を根本から見つめ直すことができます。そして嗅覚障害だけでなく他の症状も同時に改善し、より健康な身体を手に入れられるでしょう。
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