唾液過多症でお悩みの方へ

唾液過多症

生まれた時から出ている唾液。この唾液は自分の意志で量を変えることはできません。

私たちが「唾液」を意識するのは、唾液が少なくなった時か、多くなった時くらいでしょう。

今回ご紹介するのは、西洋医学で唾液過多症という原因不明の疾患と診断された症状についてです。東洋医学の話を交えて解説させていただきます。

唾液について

唾液は

  • 大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)
  • 小唾液腺(口唇腺、頬腺、口蓋腺、臼歯腺、舌腺)

から分泌されるもので、西洋医学(病院)では消化管の一部とされ、体調に左右されやすい器官です。

交感神経と副交感神経

唾液の分泌は自律神経によってコントロールされており、交感神経と副交感神経のどちらに支配されるかによって質が違います。

おいしそうな焼肉を皆で楽しく食べる時に出る唾液は「漿液性(しょうえきせい)唾液」といい、副交感神経が優位になっている時に出るさらっとした唾液です。

逆に緊張している時には交感神経が優位になり、唾液量が減るとともに粘りのあるものになります。これを「粘液性(ねんえきせい)唾液」といいます。

唾液の機能について

唾液は、

  • 水分
  • ナトリウム
  • カリウム
  • カルシウム
  • アミラーゼ酵素
  • 免疫物質(IgA)
  • ラクトフェリン

などでできています。

これらには消化と殺菌の働きがあり、口に入れたものを殺菌したり、胃腸で消化しやすいようにします。また、ごく初期の虫歯を石灰化し、修復する働きもあります。

大唾液腺と小唾液腺から1日に分泌される唾液は1.5リットル前後もあり、私たちの口腔内を守っているのです。

唾液が減ると、話すことも食べることも困難になります。乾燥した粘膜は傷つきやすくなり、雑菌が繁殖して口臭もきつくなります。

そのため異常に気づきやすく、病院でみてもらう方は多く、研究も進んでいます。

  • 糖尿病
  • シェーグレン症候群
  • 疲労
  • 交感神経の活発化
  • 口呼吸

などが原因とされ、これらは治療法もある程度、確立しています。

しかし、唾液が増加するという症状に関しては、西洋医学では「原因不明」で片づけられることが多いのが現状でしょう。

西洋医学では原因不明の唾液過多症

唾液が増える原因として、

  • 消化器系に問題があるため
  • 自律神経が乱れているため
  • 嚥下(えんげ)不良のため
  • 妊娠中にホルモンのバランスが崩れるため

などと考えられていますが、唾液腺自体に形態的異常は見られないため、これといった治療法がありません。

しかも、その診断までに胃カメラを飲んだり、心療内科にまわされたりとつらい思いをしなければならないこともあります。

薬では治らない?

西洋医学で自律神経を改善する薬などを処方されても回復しないでしょう。

西洋医学では、唾液の分泌を抑制する薬として抗コリン薬が処方されることがあります。

これは副交感神経の働きを抑えることによってさらさらした唾液の分泌を止める働きがあり、胃酸過多やうつ症状の緩和のためによく使用される成分です。

そのため、たとえ唾液過多症がよくなっても副作用に悩まされる場合もあります。

東洋医学における唾液とは

東洋医学

唾液過多症の原因は西洋医学では消化管の一部ととらえ、胃や腸の状態が影響すると考えています。しかし、東洋医学では、唾液は「脾(ひ)」と「腎(じん)」に関係していると考えます。

この「脾」や「腎」は、西洋医学でいう脾臓や腎臓とは意味合いが若干違います。

「脾」

脾とは、消化・吸収・運搬をコントロールし、内臓を定位置に収め、血液の流れを司る働きがあります。

「腎」

腎は成長・発育・生殖機能・水分・呼吸のコントロールをする働きがあります。

「脾」

脾は粘りがある涎(よだれ)、腎はさらさらした唾液の分泌に関係しており、これらの観点から全身をみていきます。

唾液の量にとらわれることなく、唾液の質をみて判断するのが東洋医学です。

唾液過多症でお悩みなら東洋医学専門院へ

たとえば、

  • 透明な涎が多量に出ているか
  • 口角からひとりでに涎が垂れるか
  • 多量のつばが吐出するか

によって、すべて違ってきます。

また、同じ症状でもそれが熱によるものか、冷えによるものか、といったようにさらに細分化し、一人一人の原因を突き止め、鍼灸施術していきます。

そのため、患者様に詳しくお話を聞き、全身に現れている症状をすべて把握します。

  • 肩こり
  • 腰痛
  • 冷え性
  • 下痢
  • 便秘
  • 花粉症
  • 睡眠障害
  • 生理痛
  • 生理不順
  • 頭痛

などが唾液過多と同時に起こっているということがわかれば、

  • 「原因は冷えによる血行不良」
  • 「熱が体に籠っている」
  • 「アルコールの飲みすぎで肝に障害が起きている」

などといった根本の原因を探り当てることができるのです。

根本原因へアプローチしてこそ、唾液過多をはじめすべての症状が改善していきます。

唾液過多症についての動画解説

おわりに

いかがでしたか?

唾液は、私たちが最初に食物を入れる口の中を保護し、消化を助ける大切な役割があります。

「病院では原因不明と言われた…。」

「薬を飲んでも治らない…。」

そうお悩みの方は、東洋医学専門の鍼灸院である東洋はり灸整骨院にご相談ください。

私たちは、患者さまがまた大きく口を開けて笑えるよう、最大限のサポートをいたします。