
東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。
今回は「根本治療の方法」と題してお話ししたいと思います。
【動画解説】鍼灸と漢方で実現する根本治療
根本治療とは?

根本治療とは、本当の意味で健康を取り戻し、症状の出ない体をつくることです。一方で、対症療法は根本治療ではありません。
「頭痛が定期的に出るから薬で抑える」「薬を飲み続けないと症状が出る」このような状態は、治っているのではなく、ただ症状をおさえているにすぎません。薬による対症療法は、一時的には役立っても長期的に見れば根本的な意味はないのです。
症状がバラバラに見えても根は1つ

根本治療とは、症状の出ない体づくりです。例えば、次のような症状を同時に抱える方がいたとします。
- 喘息
- 鼻の不調
- 皮膚症状
- 過敏性腸症候群
- 心房細動
- 朝の不調(腰の痛み・起きられない など)
この方が病院に行った場合、次のように診療科が分けられます。
| 喘息 | 呼吸器科 |
| 鼻の不調 | 耳鼻科 |
| 皮膚症状 | 皮膚科 |
| 過敏性腸症候群 | 胃腸科 |
| 心房細動 | 循環器科 |
| 朝の不調 | 整形外科・心療内科 |
つまり、1人で6〜7科も受診しなければならず、各科で薬を処方されても、それはあくまで対症療法にとどまります。根本改善には至りません。
東洋医学の視点―五臓の色体表

では、この方が症状の出ない体づくり、根本治療をするためにはどうすれば良いのでしょうか。
東洋医学には「五臓の色体表」があります。これによると、五臓の「肺」と、大腸・鼻・皮膚・気・臥(臥=横になる/睡眠)は、五行の「金」に属しています。
先ほどの方の場合は、肺が弱く喘息が出ています。さらに五臓の色体表を参考にすると、大腸・鼻・皮膚の不調や、気に関わる心房細動、臥に関する朝の不調も同じく「肺の弱さ」からつながっていると解釈できるのです。
つまり、バラバラに見える症状の根は 「肺の弱さ」ひとつだと言えます。
しかし、西洋医学の診察ではそれが「肺が弱い」という形では表現されません。病院では肺は肺、鼻は鼻と別々に診察され、体がつながっていることはわかっていても、症状がつながっているとは考えません。
根本治療の方法 4選

これに対して、東洋医学ではこれらはすべて「呼吸器の弱さ」による症状と捉えます。そのため、根本治療のアプローチは次のようになります。
①鍼灸
鍼灸で呼吸器の機能を高めることで、症状の根本改善をめざします。
病院では症状ごとに薬を処方するだけなので、保険適用にもかかわらず、根本的な改善にはなりません。しかし、東洋医学専門の鍼灸院であれば、呼吸器の機能を向上させるだけで全体の改善が期待できます。
②漢方
体質を整えるために漢方を用います。お血体質・気の滞り・水の滞りなど、症状の根本を改善する助けになります。ただし、今回の例のようなケースでは、鍼灸の方がより効果的です。
③食事
体は100%食べたものでできています。食事だけでこれらの症状をすべて改善することは難しいかもしれませんが、偏った食事は病気の原因となるため、食生活の見直しは欠かせません。
④運動
人間も動物ですから、体を動かすことは不可欠です。
この他にも、睡眠・家庭環境・住環境も大切な要素です。要は 「健康的な体をつくる」 ことが根本治療につながるのです。
おわりに

線維筋痛症や潰瘍性大腸炎なども含めて、慢性病は症状の出ない体づくり=根本治療をしなければ本当の意味で「治った」とは言えません。
科学では病の大元を見つけられません。だからこそ、東洋医学が必要なのです。根本治療は東洋医学だと覚えておいてください。
西洋医学は外科・救急救命・細菌感染症・検査など命に関わる分野に強いですが、慢性症状の改善には東洋医学が最適なのです。


